何読んだかよく覚えてねええ。

Technique for Producing Ideas

Technique for Producing Ideas

たけくまメモで紹介されていたやつ。
学校・職安と労働市場―戦後新規学卒市場の制度化過程

学校・職安と労働市場―戦後新規学卒市場の制度化過程

集団就職の時代―高度成長のにない手たち (AOKI LIBRARY―日本の歴史)

集団就職の時代―高度成長のにない手たち (AOKI LIBRARY―日本の歴史)

若者の労働と生活世界―彼らはどんな現実を生きているか

若者の労働と生活世界―彼らはどんな現実を生きているか

の5章のみ。
こういう院生の業績づくりのために編まれた本を全章読んでいる余裕などない。
雇用大崩壊―失業率10%時代の到来 (生活人新書)

雇用大崩壊―失業率10%時代の到来 (生活人新書)

若者が『社会的弱者』に転落する (新書y)

若者が『社会的弱者』に転落する (新書y)

海外の若年労働者の就労状況がコンパクトにまとまっていて便利。
大学生になるきみへ―知的空間入門 (岩波ジュニア新書 (452))

大学生になるきみへ―知的空間入門 (岩波ジュニア新書 (452))

『歴史としての学問』と『帝国大学の誕生』あたりを平易に語りなおしたもの。この2冊が絶版なのはもったいないよ。
文壇アイドル論 (文春文庫)

文壇アイドル論 (文春文庫)

これは面白かった。文体は軽いけれど、それぞれの論者の語られ方を調べあげるというアカデミックな作業がこの本の骨格をなしている。それを斎藤美奈子一流の文体でまとめ直すことで、シニカルな印象批評的な読み物として楽しくよめてしまう。さまざまな論者をなで斬りにしておきながら、最後の章で作家としての田中康夫を高く評価していることは意外に感じる人もいそうだけど、思弁的な評論の威信がますます低下している昨今の状況を踏まえれば、納得できる。今後評論の世界で生き残っていくのは、エッセイのような印象批評と事実の発掘にこだわるリサーチものなわけで、この両方を軽々とクリアしている斎藤美奈子はやはりすごい。要するに、田中康夫を褒めるふりをして、自分を褒めているという(笑)。

データの増加による専門家の失墜を論じたSuper Crunchersとこの話を結びつければ、壮大な議論ができそうな気がするのだが、明日は明日で別の調べ物をしなければいけないのです・・・。それではみなさん、ソーロング。