ITリスクの考え方 (岩波新書)

ITリスクの考え方 (岩波新書)

これはひどい駄本。企業におけるリスク統制みたいな話かと思いきや、村上という人が安全学を提唱して〜、とかITリスク学とは〜みたいなサロン話が延々と続く。そのくせ、いまさら2000年問題に一章を割いたりどうも行き当たりばったり感が強い。しかもロクな対策方法も書けていないくせに結論が「漏らすな情報、閉ざすな心」だぜ?馬鹿にしてんのかって思う。
岩波書店は、ホントIT関係の本ダメだよな。いまだにTRONがどうしたとか、基礎情報学とかいう訳ワカメな本ばっか出してるし。

「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)

「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)

作る上での心構えみたいな話もいいんだけど、実際の収益がどうなってるのかも知りたかったなあ。数年前に話を聞いたときには、赤字だと聞きましたが。
資本主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす

資本主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす

んー、経済の本はゆっくり読まないと理解できない。
大学入試の戦後史―受験地獄から全入時代へ (中公新書ラクレ)

大学入試の戦後史―受験地獄から全入時代へ (中公新書ラクレ)

戦後史って言うからには、60年間ぐらいのスパンで議論が展開されるんだろうと思いきやほとんど90年代以降の話だった。騙された・・・。文学部や教育学部がいつごろから他学部とさほど偏差値が変わらなくなったのか知りたいんだけどなあ(学部別採用が敷かれていた70年代以前は、このあたりの学部は就職先が全然なかったので、東大や京大にしてもかなり簡単だったらしい)。

p.11
いや、もっと正確にいえば一九六〇年代に「文学部」を選択すること自体、もし就職が人生のワンステップだとすれば、「文学部」への入学そのものが「就職先はなし」を意味し、ア・プリオリに「ドロップアウト」だったのである。
安原顯『「編集者」の仕事 決定版』